比較的安く 細かいデザインを表現できる顔料プリントのオリジナルタオル

染料顔料プリントオリジナルタオル

今回は、比較的低価格で製作できる「顔料プリントのオリジナルタオル」でどこまでデザインが表現できるのかをご説明します。

顔料プリントのオリジナルタオル製作の場合、細かい柄や細い線など、元のデータ通り大体の雰囲気はプリントできます。

しかし、細かいデザインと言っても、どの程度まで綺麗に仕上がるのか不安があると思います。

デザインが潰れたり、滲んだりするのを避けるために、予めデザインパーツを太く大きくしてしまって、デザインを妥協するのもイヤですよね。せっかく考えたデザインですので、できる限りそのままタオルにしたいところです。

写真のタオルはふんわりとした質感を出すために下地の色を染料でプリントした後で、細かい柄の部分は繊細なデザイン表現が得意な顔料でプリントされています。
黄色い帯の上に並んでいる象形文字のようなイラストは直径1~2cm程度です。
デザインに使用している色にもよりますが、シャーリング加工を施したタオル生地への顔料プリントであればこの程度までは表現できます。

パイル地へのプリントであれば、顔料プリントでもここまで細かいデザインは潰れてわからなくなってしまいますし、ヘムやミミの部分にまでデザインが入っている場合はどうしてもインクが滲んでしまいます。
全面濃色プリントに淡色で細かいデザインをプリントした場合も濃色が淡色部分に侵食しデザインがかすれたり滲んだりしてしまいます。

このように、顔料プリントの一部分だけをとっても注意すべき点がいくつもあるので、安易に価格だけでオリジナルタオルを製作する会社を決めてしまうと滲んだ汚いタオルが仕上がりせっかくのカッコイイデザインも思い出のオリジナルグッズも台無しになりかねません。

神野織物ではこのような失敗が起きないように徹底した品質管理を行ない
フリーダイヤル(0120-941-011)でお客様にご納得いただけるまでご説明も致しますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談下さい。

 

「本染め(注染)手ぬぐいのデザイン制作で理解しておいたほうが良い5つの情報」 神野織物制作担当からお客様へ

注染

今回は、本染め手ぬぐいをオリジナルで製作されるお客様へ、デザインデータを制作する前に知っておくと役立つ情報をお届けします。

本染め(注染)の手ぬぐいは職人が数枚ずつ手で染めていきます。
そのため、100枚染め上げても色味が少し違う手ぬぐいがあったり、デザインが少し滲んでいる手ぬぐいが発生します。これは、ほぼ避けることはできません。

すべて完璧なデザインで綺麗な手ぬぐいが欲しいというお客様はプリント手ぬぐいをご検討下さい。もちろん、プリントの場合も多少のデザインの位置ズレが発生しますし、指定した色と多少色味が異なる場合があります。さらに手ぬぐいは左右が切りっぱなしになっているため、サイズも多少異なる場合があります。

この程度の誤差は綿製品の性質上必ず発生しますので、100%きっちりした製品をご希望される方はクリアファイルやポケットティッシュ等の他のオリジナルグッズをご検討下さい。

前置きが少し長くなりましたが、本染め(注染)手ぬぐいのデザイン制作についてお話します。

本染め手ぬぐいには細かすぎるデザインは不向き

本染め(注染)は細かい柄の表現が苦手です。
そのため、デザイン制作時に細かい点や細い点は可能な限り太くする必要があります。
どの程度かというと、神野織物で推奨しているサイズで線幅2mm、円は直径2mmです。
これは、2mm程度あれば多少滲んだとしても消えてしまう程ではないという意味で、決して2mmあれば完璧にきれいに仕上がるという意味ではありません。
もちろん2mm以下でも綺麗に仕上がる場合もありますので、あくまでも最低2mmが推奨という事になります。
ある程度は判断できますが、細かいデザインの微妙な部分に関しては染め上げてみないとわかりません。

お客様の声のページにはご注文下さったお客様のデザインを掲載しております。
こちらに掲載されている手ぬぐいはある程度表現できるデザインとなりますので、それぞれのお客様の感想と併せてご参照下さい。

完成した手ぬぐいの用途に応じてデザインを考案する

これも重要なポイントです。
デザインの仕事をされている方からすると当たり前の事かもしれませんが、完成したオリジナル手ぬぐいが使われる場所を想定してデザインすると喜ばれます。

例えば、出来上がった手ぬぐいを個展に出したり部屋に額に入れて飾ったりする場合はインパクトのある大きい柄の方が目立ってきれいかもしれませんが、手ぬぐいを受け取る側がほとんどたたんでハンカチのように使う場合は、総柄(全体に柄がちりばめられている状態)の方が好まれるのではないでしょうか。大きな虎や龍が一匹真ん中にいるようなデザインではたたんでしまうと見えません。もちろんデザインによりますが。

本染め手ぬぐいは染める色によって金額が変わる

本染め(注染)に使用する染料にも種類があります。高価な染料を使わないと出せない色の場合は当然単価が上がります。こちらについてはお問い合わせ下さい。

型(版)の保管期限は約5年間

これは、神野織物の場合ですが、5年間はお客様のデザインの型を保管しております。
最後に注文してからデザイン変更なし(色は変更可)で再注文する場合は型代(版代)が不要となります。
ですので、5年以内なら日付や~周年などをデザインに入れなければ何度でも同デザインで色を変えて型代無料で注文することができます。

手ぬぐいはサイズが自由!?

本染め手ぬぐいのサイズは一般的には約33~36cm幅が一般的で、染め上げたあとで90cmにカットします。
しかし、この90cmという長さは決まっていません。
もちろん、型代や記事代は変動しますが、100cmでも50cmでも180cmでも自由に変更できます。
デザイン制作前にサイズについても検討しカッコイイ手ぬぐいに仕上げましょう。

 

まだまだ細かい注意点やメリット・デメリットはありますが、上記5点を知った上でデザインデータを制作しオリジナルの手ぬぐいを作ると、より一層満足できる手ぬぐいに仕上がるのではないかと思います。

気になる点やわからない部分は些細な事でも結構ですのでお気軽にお問い合わせ(0120-941-011)下さい。

 

顔料プリントのオリジナルタオルが選ばれる理由

顔料プリントタオルが良い理

それは、パソコンのモニター上で作った細かいデザインをタオル生地の上で忠実に再現できるという点です。

染料プリントのオリジナルタオルジャガード織りのオリジナルタオルには真似できないシルクスクリーンを使った顔料プリントだけにできる技です。

上の写真では、ボールペンの先よりも細かい線がしっかりと表現されています。

ただ、タオル生地はシャーリング加工を施しているとはいえ、紙とは違い印刷面が凸凹している上に均一ではないため、常にうまくプリントされるかというとそうではありません。

あくまでも、目安としてこんなに細かい線まで表現できるということです。

一般的に顔料プリントのタオルは低コストで製作できる代わりに、表面がバリバリになって、色落ちもしやすいというイメージですが、最近の顔料プリントのタオルはそうでもありません。

何度も洗濯して使っていると多少の色あせはありますが、他のタオルと同じように長くご使用いただけます。

個人的に、顔料プリントのオリジナルタオルは、デザイン面と機能性を考えると白生地に単色(黒や赤、またはシアンやマゼンタ100%に近い濃い色)でベタ部分(塗りつぶし部分)を少なくして細かい柄を全体的に散りばめるのがいいと思います。

そうすれば単色なので版代(型代)も安くなりますし、白地が多ければ多いほどタオル本来の風合いも残り、吸水性も損なわれることはありません。