「本染め(注染)手ぬぐいのデザイン制作で理解しておいたほうが良い5つの情報」 神野織物制作担当からお客様へ

注染

今回は、本染め手ぬぐいをオリジナルで製作されるお客様へ、デザインデータを制作する前に知っておくと役立つ情報をお届けします。

本染め(注染)の手ぬぐいは職人が数枚ずつ手で染めていきます。
そのため、100枚染め上げても色味が少し違う手ぬぐいがあったり、デザインが少し滲んでいる手ぬぐいが発生します。これは、ほぼ避けることはできません。

すべて完璧なデザインで綺麗な手ぬぐいが欲しいというお客様はプリント手ぬぐいをご検討下さい。もちろん、プリントの場合も多少のデザインの位置ズレが発生しますし、指定した色と多少色味が異なる場合があります。さらに手ぬぐいは左右が切りっぱなしになっているため、サイズも多少異なる場合があります。

この程度の誤差は綿製品の性質上必ず発生しますので、100%きっちりした製品をご希望される方はクリアファイルやポケットティッシュ等の他のオリジナルグッズをご検討下さい。

前置きが少し長くなりましたが、本染め(注染)手ぬぐいのデザイン制作についてお話します。

本染め手ぬぐいには細かすぎるデザインは不向き

本染め(注染)は細かい柄の表現が苦手です。
そのため、デザイン制作時に細かい点や細い点は可能な限り太くする必要があります。
どの程度かというと、神野織物で推奨しているサイズで線幅2mm、円は直径2mmです。
これは、2mm程度あれば多少滲んだとしても消えてしまう程ではないという意味で、決して2mmあれば完璧にきれいに仕上がるという意味ではありません。
もちろん2mm以下でも綺麗に仕上がる場合もありますので、あくまでも最低2mmが推奨という事になります。
ある程度は判断できますが、細かいデザインの微妙な部分に関しては染め上げてみないとわかりません。

お客様の声のページにはご注文下さったお客様のデザインを掲載しております。
こちらに掲載されている手ぬぐいはある程度表現できるデザインとなりますので、それぞれのお客様の感想と併せてご参照下さい。

完成した手ぬぐいの用途に応じてデザインを考案する

これも重要なポイントです。
デザインの仕事をされている方からすると当たり前の事かもしれませんが、完成したオリジナル手ぬぐいが使われる場所を想定してデザインすると喜ばれます。

例えば、出来上がった手ぬぐいを個展に出したり部屋に額に入れて飾ったりする場合はインパクトのある大きい柄の方が目立ってきれいかもしれませんが、手ぬぐいを受け取る側がほとんどたたんでハンカチのように使う場合は、総柄(全体に柄がちりばめられている状態)の方が好まれるのではないでしょうか。大きな虎や龍が一匹真ん中にいるようなデザインではたたんでしまうと見えません。もちろんデザインによりますが。

本染め手ぬぐいは染める色によって金額が変わる

本染め(注染)に使用する染料にも種類があります。高価な染料を使わないと出せない色の場合は当然単価が上がります。こちらについてはお問い合わせ下さい。

型(版)の保管期限は約5年間

これは、神野織物の場合ですが、5年間はお客様のデザインの型を保管しております。
最後に注文してからデザイン変更なし(色は変更可)で再注文する場合は型代(版代)が不要となります。
ですので、5年以内なら日付や~周年などをデザインに入れなければ何度でも同デザインで色を変えて型代無料で注文することができます。

手ぬぐいはサイズが自由!?

本染め手ぬぐいのサイズは一般的には約33~36cm幅が一般的で、染め上げたあとで90cmにカットします。
しかし、この90cmという長さは決まっていません。
もちろん、型代や記事代は変動しますが、100cmでも50cmでも180cmでも自由に変更できます。
デザイン制作前にサイズについても検討しカッコイイ手ぬぐいに仕上げましょう。

 

まだまだ細かい注意点やメリット・デメリットはありますが、上記5点を知った上でデザインデータを制作しオリジナルの手ぬぐいを作ると、より一層満足できる手ぬぐいに仕上がるのではないかと思います。

気になる点やわからない部分は些細な事でも結構ですのでお気軽にお問い合わせ(0120-941-011)下さい。

 

日本手ぬぐいの晒生地が最初からほつれている理由

手ぬぐい生地の縫製

手ぬぐいの生地は岡生地も文生地も両端が切りっぱなしになっています。

糸がほつれたり、ほどけたりしてしまうのが心配なところですが、ある程度洗濯しているとほつれも止まります。

ほつれが気になる場合や汚い場合はハサミで切り落としてください。

細かいほつれは手ぬぐい独特の”味”として捉えてくださいね。

切りっぱなしにしている理由は過去のブログ記事でもご紹介したのですが、手ぬぐいは万能で、応急処置として包帯や鼻緒などのために裂いて使用できるために両端は昔からあえて縫製せずに切りっぱなしになっています。

これだけだと思っていたのですが、「両端を縫っていないのは、濡らして使用したあとの乾きが早く、汚れが生地端にたまらず衛生的である」という意味もあるらしですね。

手ぬぐいは、シンプルですが、意図して作られています。

どうしても切りっぱなしはイヤだという方は生地端の縫製も承ります。(上の写真参考)

神野織物では高品質な本染め手ぬぐいが比較的低価格で製作できます。

本染め手ぬぐいについてはこちらのページをご覧ください。

サイトだけではわからない部分はお気軽にお問い合わせ(0120-941-011)ください。見積もりもご質問も無料です。

 

本染め(注染)のオリジナル手ぬぐい製作で起こり得る事

本染め手ぬぐいの文字のかすれ

注染の手ぬぐいは少量ずつ職人が手で染めます。

そのため、細かいデザインがある場合はプリントをおすすめします。

本染めの方が良い風合いに仕上がるし裏面まで染まるから細かい複雑なデザインだけど、本染めにしようという方は、ある程度の滲みやかすれは覚悟してください。

必ずしも、手作業ならではの味が良い風に表れません。

文字が小さかったり細すぎるために、大事な文字が読めなくなるかもしれませんし、キャラクターの黒目が小さいと消えてしまい、白目だけになるかもしれません。

神野織物では、高品質な本染めの手ぬぐいを製作しておりますが、細かすぎるデザインや難しい色の場合は上記のようなトラブルが起こり得ます。

お客様に十分に納得していただけるようにご説明いたしますので、本染め手ぬぐいを製作される方はデータ制作時に注意して、写真はわかりやすいように文字が特に細くなっている写真を掲載しましたが、ある程度の滲みやかすれはご理解ください。

ご相談・お見積もりは無料ですのでフリーダイヤル(0120-941-011)までお気軽にお電話ください。

 

本染め手ぬぐいをオリジナルで作る上で最低限知っておくべき5つの事

手ぬぐい製作の注意点

生地
手ぬぐいの生地は「晒し生地」で、洗いの工程があるのため、糸のつなぎ目や細かいシワが目立つ事があり、一般的に両端は切りっぱなしになっているため大きさに多少の誤差が生じる事があります。

本染手ぬぐいのデザイン
線は2mm以上の太さが必要。色と色の間は1cm以上空けてください。
線の太さが2mm以上あっても、デザイン全面に細かい線や点のあるデザインは、つぶれ・滲み・かすれが出る場合があります。
※細かいデザインを表現されたい方は「プリント手ぬぐい」をご検討ください。

染め色
色の目安に、「DIC」や「PANTONE」などのカラーチップでご指定いただきます。
全く違う色で仕上がる事はありませんが、全く同じ色に仕上がる事もまずありません。
極端な色の違い以外はご容赦ください。
※温度や湿度など、その時の条件により発色具合が変わる事があります。

版(型)
職人による手作業のため、すべて均一には”絶対に”仕上がりません。
柄は天地左右に多少のずれが生じる事があり、多少の滲みや汚れは許容範囲(手づくりの味)として受け取れる方のみご注文ください。

手ぬぐいの洗濯・保管
納 品後、数日間は色落ちする事がありますので、他の衣類と洗濯するのは避けてください。
漂白剤は絶対に使用しないでください。
ドライクリーニングや乾燥機の ご使用はお避けください。
洗濯の際は日陰干しをしてください。
日光や蛍光灯に長時間晒すと色褪せする事があります。
温度や湿度の高いところへの長期間の保管はお避けください。

その他にもありますが、上記がお客様に最低限理解しておいていただきたい内容です。

神野織物のホームページ神野織物のfacebookページにオリジナル手ぬぐいのサンプル画像がたくさん掲載されていますのでデザインの参考にしてください。

気になる点があればフリーダイヤル(0120-941-011)までお気軽にお問い合わせくださいね。

 

本染めのオリジナル手ぬぐいを製作する上で知っておくべき染め方

手ぬぐいの染色方法

写真は、上がクレア抜染、下が地染まり。

手ぬぐいは白い生地を使って染めていきます。

最初から色のついた生地を使うことは基本的にはありません。

染め方には様々な種類がありますが、一般的によく用いられる染め方は下記の通りです。

一色染め
一般的な染め方で、白い晒生地に 1 色の染料を使って染めるため、
白地に染め色が映えてます。

地染り(じぞまり)
こちらも一般的な染め方で、白い晒生地に 1 色の染料を使って染めます。
一色染めと逆に、地色に白い柄が映えてます。

差し分け
1 枚の型紙で同時に2色以上を染める技法。糊で土手を作って色を染め分けます。
色と色が混ざるのを防ぐため、間隔を開けて柄を作ります。

クレア染め
地色を無地で一色染めた生地を「クレア」といいます。
地色は基本的には薄い色で染め、柄の部分を濃い色で染めます。

クレア抜染
地色を一色染めた生地の柄の部分の色をあとで抜きます。

他にもありますが、よく用いられる染め方はこんなところです。

なかなかイメージできないと思いますので、お気軽にフリーダイヤル(0120-941-011)までお問い合わせ下さい!