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安く・綺麗に出来る手ぬぐいのデザインの作り方

どんなデザインにしたら綺麗に安くできるんだろう?よく相談を受けることがあります。

まず、安く作るデザインの作り方ですが、プリントする手ぬぐい生地の天地左右3センチ程度の白場をとってデザインをするというのが一番安くできる方法です。白場を取るとはどういうことかというと、額縁みたいに外側に白い枠を付けてデザインを制作するというものです。

◆◇ オリジナル手ぬぐいを一番安くつくる方法 ◇◆

こうすると何故安くなるかということですが…
工場では版を使い、手ぬぐい生地にプリントをしていきます。
その時、生地の端まであるデザインをプリントしようとした場合は、インクをきっちり生地の端までプリントする事になりますので、どうしてもプリント台をインクで汚すことになります。

こうなると、次のプリントまでに1度台を拭いて綺麗にするという作業が入ります。
余分な作業工程が発生するのです…。
そのため、作業工賃がかかってしまい、単価も高くなるという次第です。

生地端から3cm程度枠をとったデザインの場合、この作業が必要がありません。
プリント台を汚すことなく次のプリントすることができます。

どうしても安くプリントを仕上げたい場合には、こういったデザインが必須です。

あと、綺麗に仕上げるにはどういったデザインが良いかということですが、まず第1に線幅が必要です。
本染めと違いプリントだからといって極端に細いデザインにすると、やはりインクが浸食して途切れたり滲んだりして汚く仕上がる可能性があります。

これを避けるためにできるだけ大き目の太い線のデザインにした方が無難です。

あともう一つ、色によっても手触り(生地の質感)が変わってきます。

濃い紺色や黒、赤のように濃い色を使った場合、色落ちを防ぐ糊を沢山使用します。この糊がプリント面の硬さの原因です。ですから、手触りを重視したい場合は濃い色でデザインするのはおすすめ出来ません。

濃い色のベタ塗りデザインの場合は、顔料ではなく染料プリントをお薦めします。

顔料に比べ染料は、インクを糸にしみ込ませながらプリントしますので、綿本来の柔らかさを損なわない仕上がりとなります。ただその分 工程も増えることから高価になってきます。大量に製作する時は別ですが、値段重視の場合はちょっと難しいかもしれません...。

まとめると、どうしても価格重視の場合は...生地の端を3センチ程度の白場をとってのデザインをすること。そしてあまり濃い色を使用せずにデザインすることをおすすめします。

生地の端までデザインをするのが絶対条件の場合...。
これは、顔料プリントでも染料プリントでも製作は可能ですが、手触りをこの中に求める場合は染料プリントをおすすめします。

価格だけで言いますと、
染料プリント>顔料ベタプリント>顔料プリント(3センチ程度の枠付きとなります)。

手触りでいうと、
染料プリント>顔料プリントとなります。

◆◇ 価格と手触りを両立する方法 ◇◆

染料プリントは高くなりますし、顔料のプリントでは硬くなるので嫌だ...。と言われた場合は、どういったデザインが良いかということですが、顔料のプリントでも白場の多いプリントではそんなに硬くは感じません。イラスト等の線画をプリントした場合、そんなに硬くならず仕上がりも綺麗です。デザイン事務所さんや企画会社さんからのデータ入稿が一番多いのがこのタイプです。

しかし、お客さんによって「価格重視」の場合もあれば「質感重視」の場合もあります。
今お伝えしたことを頭に入れてお客様の望むものをおすすめしてください。

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