「イラストレーターは使えるけど、線幅の確認とか合流といわれてもよくわからない・・・」「チラシのデータ入稿はやったことあるけど、手ぬぐいはやったことがなくて・・・」
とデザインはできるけど入稿の仕方がイマイチわからないということはありませんか?
私も神野織物にデザイナーとして入社した当初は、イラストレーターがいまいち使えず時間もせまっていて焦ったことが何度もありました。
現在では、お客様からのデザインデータの調整に限らず、既製品の本染め剣道手ぬぐいなどを制作している私が、入稿の仕方がイマイチわからない方に向けて、デザインの確認から入稿までがわかる記事を書きましたので、ぜひ参考にしてください!
※今回はイラストレーターCCにて解説しています。それ以外のバージョンだと若干操作方法が違う場合がございます。
実際に本染め手ぬぐいのデザインを製作してみましょう!
基本的には、「デザインする」→「線幅の確認」→「合流をかける」→「データを送る」という流れになります。
今回は、弊社の手ぬぐい用テンプレートを使って、青海波の本染め手ぬぐいをデザインしてみたいと思います。
本染めの場合、細かいデザインは潰れてしまうため大きめにつくりました。
それがこちらです。
ちょっと見にくいですが、赤線が生地(アートボード)サイズ、黄色線が塗り足しとなります。
今のままでは、わずらわしいので、塗りたし線のところでマスクをかけておきます。
マスクとは
簡単にいうと目隠しのようなものです。
やり方は、見せたいサイズの、マスク用オブジェクト(今回でいう塗り足しの960mm×400mmの長方形)をつくり、アートボードに対して中央に配置します。
“マスク用オブジェクト”と“マスクをかけるオブジェクト”(今回でいえば背景の青海波)の両方選択した状態で 「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」or control(⌘)+7
ちょっとスッキリしました。
そしたらデザインを確認していきましょう。
パっとみた感じ、千鳥が生地端に近いですね・・・
生地の上では見切れてないですが、レイヤーウィンドウを開いて「ガイドレイヤー」を一番上に移動して確認してみましょう。
青の点線をはみ出していますね・・・
これでは実際に制作したときに千鳥の羽が切れてしまうかもしれませんので、小さくして配置を変更します。
先程より、千鳥を小さくしました。
これで見切れることはなくなりましたので、次に線幅を確認してみましょう。
線幅を最速で確認する方法
今回制作するのは本染めですので、線幅が“2mm”必要です。
線幅は「ものさしツール」で図ることができますが、一つ一つ測っていては時間がかかってしまいます・・・
ここで、僕が上司から教わった裏技を紹介します!
①楕円ツールを選択した状態で、アートボードをクリックします。
②設定画面が出るので「高さ」「幅」ともに2mmで設定します。
オブジェクト選択ツールに持ち換えて制作した●を使って線幅を確認していきます。
実演したアニメーションがこちらです。
千鳥の足の部分は足りてないですが、ここは妥協します。
文字も確認していきます。
ちょっと細いですね・・・
サイズ感は変えたくないので、印象は変わりますがフォント自体を変更してみます。
それがこちら
線幅も問題なさそうなので、この楷書体でいこうと思います。
書体が決定したら、デザインの中の文字はアウトライン化します。
(メニューの「書式」→「アウトラインを作成」もしくはcontrol・⌘+shift+O)
まだ変更する可能性がある場合は、アートボードの外側に文字をコピーしておきましょう。
デザインが出来たら合流をかける
ここで一度バックアップを取っておきましょう。
合流をかけるとデザインの変更ができなくなりますので、ご注意ください。
合流とは、重なったオブジェクトやマスクのかかったオブジェクトを一つのオブジェクトにすることです。
現状のアウトラインはこんな感じです。
(メニューの「表示」→「アウトライン」もしくはcontrol・⌘+Y)
これをキレイにしていきます。
①レイヤーを分けている場合はすべてを同じレイヤーに置きます。
(グループ化すると簡単にまとまります。やり方は、デザインを全て選択した状態で「右クリック」→「グループ」もしくはcontrol(⌘)+G)
②メニューの「オブジェクト」→「アピアランスを分割」(グレーで選択できない場合は、必要なし)→「分割・拡張」→「パスファインダー」内の「合流」をかけます。
アウトラインを見てみると・・・
キレイになりました!
型を作る際はこの線だけの状態で作っていくので、このようにキレイにする必要があります。
色を抜いて完成
白は生地の色なので、白だけ消します。
自動選択ツールで、白色を選択して消します。
まとめ
お疲れさまでした。
これで入稿できるようになりました!
手ぬぐいの入稿は、チラシなどの入稿と違いアウトラインを取ったり、塗りたしまでデザインを作っておく必要があります。
神野織物ではイラストレーターの使い方がイマイチわからない方でも、手書き原稿やワード、エクセルで制作していただければ、弊社でデータ作成が可能です。
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