オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

染料プリントの話となると何故こんなにも嘘がまかり通るのか?


 

先日お客さんからこんなことを言われました。

 

染料プリントは環境に優しくないって聞きましたので顔料プリントにして下さい」って・・・・

 

どういう事でしょう?
ってお聞きすると、業者さんにこのように説明を受けたって・・・・。

 

?????

 

そんなことはありません!

 

染料プリントタオルが環境に優しくない・・・まるで環境破壊の元凶のような言われ方それなら日本全国の染料プリント業者さんは、悪者です!

 

それでは何故 そんな事を言われるのでしょう?

 

工程の多さに問題が有ると思っているのかもしれませんね。
顔料プリントの多くは、中国製などの海外製の生地を持ってきてその上に顔料インクでプリントをし 乾燥して出来上がりとなります。

染料プリントでは、まず日本製の生地で作ることが多いです。これは中国製では毛羽やホコリが多く生地によっては綺麗にプリントできないことが有るからです。

 

この生地を使いプリントをします。

 

プリントをするまでは同じ工程となりますが、染料プリントの場合はその後一定の温度で蒸すという工程を通します。ここで色を定着させるわけですが 綿糸の芯まで色をつけていきます。
顔料インクと違い染料インクは、綿糸に染み込ませて柄をつけるのでこの工程で色を定着させる
のです。

 

その後、余分なインクを洗い流すために生地を洗うのです。ここで洗うことで色落ちのないタオル
が出来上がります。この後、乾燥をして出来上がりとなります。

 

ひょっとしたら、この洗いの工程で出るインクが落ちた後の排水が環境に悪いというのでしょうか?

当然ですが、この排水をそのまま下水に流すことなどせずに環境基準に沿ったレベルにまで浄化しています。そうでなければ新聞ネタになります。(笑)

 

では、何故こんなことを言われるのでしょう?

同業者と話していたのですが・・・
これは、染料プリントを出来る業者が限られているからと思います。

 

実際、染料プリントが出来る工場(染工場といいます)は、少なく 高級な販売用のプリントをする
今治地区でも数件程度しか出来無くなってしまっています。

 

この数件にコンサート用の販売されているタオル(染料プリントがほとんどです)が大量に入るわけですから 沢山注文を出している作り慣れている業者さん以外はなかなか作ってもらえないこととなります。

 

特に今年のように暑くて注文も大量にある場合、納期に全然間に合わない!ってことが頻繁に
起こりました。
機械の老朽化と職人の高齢化・・・これは、避けて通れず本来なら2週間程度で出来上がるような物件でも今年は難しかったです。

 

この流れは今後も変わりないと思います。

 

でも、手触りの良い染料プリントの需要は多く今後も納期が遅れそうです・・・。

 

だから、今回のように環境に・・・・って話になるのと思います。
今回はチョット過激ですがあまりに酷い言い方をしている業者さんがいるようなので 本当のお話をしました。

 

何だかんだ言っても訳わからん・・・って方は、こちらのフリーダイヤルでお問い合わせ下さい。
お待ちしております。
0120-941-011