オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

タオル手ぬぐい・・・?


神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 神野哲郎

 

 

先日、ある土産物店で「タオル手ぬぐい」なるものを見かけました。

 

 

一瞬「ん?」となったのですが、よくよく見てみてるとごく普通の手ぬぐいです。生地もタオル地ではありません。手ぬぐいそのものです。

 

 

折りたたんであったので広げてはいませんが、おそらく長さも手ぬぐいと変わらないと思います。
特に、スポーツタオルやバスタオルのように大きくもありません。
絵柄も良くありがちなもので、その土地の有名な花の模様がプリントされていて、ピンク色をしていたというくらいです。

 

 

普通に手ぬぐいと書けばよいのに、なぜわざわざ「タオル手ぬぐい」と名付けているのでしょうか?
ここからは私の勝手な妄想ですが、理由は2つあると思いました。

 

 

1.私のように「え?どういうこと?」と目を止めさせる。
2.手ぬぐいというものはタオルとして使えるんですよという手ぬぐいを知らない世代への説明のため

 

 

1の場合は違うものを組み合わせることで、関心を引くやり方。

これは「タオル」がどういうもので「手ぬぐい」がどういうものか知っている人に有効です。
私もそうでしたが、タオルと手ぬぐいは別のモノという固定観念がありますから、名前を見て「え?」となるわけですね。
宣伝効果としては悪くない方法です。

 

 

2の場合は、そもそも手ぬぐいというものの存在や用途を知らない人に「タオルのように使うんですよ」と教える役割があります。

考えてみれば、私たち業界の人間や少し年配の人にとって手ぬぐいはごくごく当たり前にイメージできますが、若い人(特に10代)には「手ぬぐいって何?」という感じだと思います。
そこでネーミングに「タオル」とつけることで「ちょっと変わったオシャレなタオル」と認知してもらえるわけですよね。

 

 

これに類似した話ですが、神野織物で扱っている商品の中に「手ぬぐいマフラー」があります。
これは手ぬぐいの生地をマフラーと同じ長さにしたものですが、使い方としてはマフラーとして使っていただこうが、手ぬぐいとして使っていただこうがどちらでもOKです。

 

 

手ぬぐいマフラーはファッションアイテムとしての役割を持たせていますが、マフラーという一般的なイメージから入ってもらって、手ぬぐいという和の物に興味を持ってもらえればという思いも込めてあります。

 

 

ここまで書いてみて気付いたのですが、同じように「風呂敷」についても若い世代の人にはわからない単語になっているかもしれません。

 

 

同じように意味を伝えることで認知されるものはたくさんありそうですね。