オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

染料プリントと顔料プリントの違い それは風合いです。


オリジナルタオルでの製法ではプリントを良く使います。
シャーリング生地にプリントするのが一般的ですが、「顔料プリント」と「染料プリント」の2つあります。

それぞれ、特徴や良さは異なります。

プリントの方法による仕上がりの違い

染料プリントの特徴

タオルの染料プリントに使う染料インクは、顔料インクに較べるとサラサラで生地に付けるとすぐ浸透します。

この浸透性を利用して繊維の奥までインクを染みさせ色を付けていきます。

染料プリントの良いところ

タオル生地の繊維までインクを染み込ませて柄を表現するので、出来上がりは綿本来の柔らかさと吸水性に優れています。

また、インクの特性から、プリントのベース色として黒や濃紺など濃い色がとても映える製法です。

例えば黒色のプリントをして白色で抜いた感じの文字やロゴといったデザインはとてもキレイに仕上がります。

ライブ会場などの密室では、タオルを振り回すことでホコリが凄いことになっています。←ピンスポットに映し出されます。

最後に洗いの工程がある染料プリントで作った場合 顔料プリントに較べてホコリが出にくいというメリットもあります。

今治タオル工業組合認証の「今治タオル」のネームの申請も可能なプリント方法です

染料プリントのデメリット

染料プリントのデメリットとしては、水のような染料をタオルに染み込ませてデザインを出すという製法をとるため、インクが若干にじみます。

細い線や小さなロゴ 白地の少ない詰まったデザインの場合は、注意が必要となります。←回避する方法もあります!ご相談ください。

プリントの工程の後、高温の蒸気でインクを定着する作業をします。

この後、定着しきれなかった余分なインクを洗い流す「洗いの工程」をします。

このように顔料インクでプリントした場合より工程が多い分、コストがアップします。また、納間の面でも少し時間がかかってしまうという点があります。

顔料プリントの特徴

顔料インクはタオルの表面にインクを付けて柄を出します。

染料インクより粘性があるので生地奥深くまでインクは染み込んでいきません。
タオルの表面にインクが乗っている状態です。

顔料プリントの良いところ

染料インクのように染み込まないので、細い線を出す場合はこのインクの方が綺麗に表現できます。

企業ロゴやアーティストのロゴなどイメージを重視するデザインの場合は、キッチリ表現できる顔料プリントがお勧めです。

ただ、紙にプリントするような細い線は表現できませんのでご注意ください。

染料プリントに較べ工程が少ない分価格が安く仕上がり、納期も早く仕上がります。

顔料プリントのデメリット

インクの粘性が高いので出来り後は染料インクより硬くなります。

そしてこのインクは吸水性がないので、全面にプリントするようなデザインでは、綿本来の柔らかさや吸水性は損なわれます。←裏面は吸水性あります。

特に、全面に濃い色のプリントをすると硬く仕上がります。
これは、色落ちをすると目立つので、色落ちを防止する溶剤を大量に入れるからです。

白場の多いプリントや薄い色のプリントをする場合、比較的柔らかく仕上がります。これは、色落ちを防ぐ溶剤を少なく添加するからです。

顔料インクは濃い色も薄い色も同じように色落ちします。
濃い色の方が色落ちが目立つので色落ち防止剤を多めに入れます。それで濃い色の方が硬く仕上がるのです。

染料プリントは最後に洗いをかけて余分なインクを落としますが、顔料プリントではタオルの表面にインクを付けてあとは乾燥させて出来上がりです。そのため、色落ちの心配が若干あります。←色落ちが無いように色落ちを防ぐ溶剤を添加しています。

特殊なプリント方法

染料と顔料を組み合わせて使う事が出来ます。

「染料・顔料」という作り方もあります。
全体のデザインは染料を使い、小さな文字やロゴは顔料でプリントする事です。
これによって染料の持つ柔らかさと顔料の持つ繊細な表現が可能になります。

細かい表現の部分だけ顔料インクで細かい線を入れて作ることも有ります。
染料インクのにじみを回避するためです。

シーンで使い分ける染料プリント・顔料プリント

染料プリントの用途

ライブ会場やコンサートなどで販売されているようなタオルは、染料プリントでタオルを作成する事が多いようです。

お店で販売されているタオルもこのプリント方法のタオルを多く見かけます。

これは手触りが良いのと色落ちが顔料プリントに比べて少ないということで使われているようです。

染料プリントは、タオルが持つ肌触りや吸水性を損なうことがありませんから、タオルとしての機能を持たせつつ、オリジナルプリントを楽しめるような使い方には最適です。

スポーツにタオルは必要不可欠です。
練習や試合のときにみんなお揃いのタオルだとチームワークもモチベーションも上がりますよね。

タオルとしての機能を損なわないというのは大きな利点で、送られた側も日常的に使用してもらうことができるため、宣伝効果も高くなります。

例えば、テニスや野球、サッカーのチームでメンバーお揃いのタオルを作るというのはいかがでしょうか?

顔料プリントの用途

顔料プリントのタオルは、企業の周年事業や配布用のタオルに使われることが多いようです。

染料プリントに較べて安く仕上がるというのも理由になっているようです。

会社やお店の販促グッズとして利用いただくケースも多数あります。

ただ、顔料プリントのメリットでもお伝えしたようにプリントする色によっては染料プリントのように柔らかく作れることも有ります。

この頃は顔料インクの進歩が目覚ましく、染料インクのような風合いも出せるようになってきました。

価格的にもメリットがありますので、デザインや色と合わせてご相談いただくのも良いと思います。

まとめ

プリントの全般に言えることですが、染料プリント顔料プリントどちらが適しているかはデザインによって変わってきます。

全面ベタプリントで濃い色をプリントする場合は、染料プリントがお勧めです。

白場の多いプリントの場合、顔料プリントがお勧めです。
細かいロゴをプリントしながら全体に濃い色をプリントしたい場合は、染料プリント顔料プリントを混在して作成します。

オリジナルタオルを作ってみたいけど、何から聞いたらいいのか解らない・・

結構、面倒じゃないかな?
1ヵ月も納期が掛かるなら頼めないしな~
価格は?これが一番大事でしょ

とお思いの方は、ぜひ弊社にご相談ください。

気になる部分の詳細にわたるまで、親切丁寧にご説明させて
いただきます。ご相談は無料ですのでお気軽にどうぞ。

染料プリントは、環境にやさしくない・・・と謳っているメーカーもあるそうですが、これは間違いです。

この最後に行う「洗いの工程」で余分なインクを洗うので排水が汚れるからという理由からだそうですが、この汚れた排水をそのまま下水へ流すのではなく工場側は投資して綺麗な水に変換しているのです。ですから安心してご使用ください。

 

 

 

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