オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

面手ぬぐいに秘められた言葉の力で勝負に勝つ!


 

日本は「言霊の国」だという話をずいぶん前に伺ったことがあります。

 

ウロ覚えなのですが、日本語には魂がこもっていて、言葉を発することで力が湧いてくる、そんな内容だったかと思います。
だから「自分はついているんだ」という言葉を数多く発しているとその通りツキの多い人生になるし、「自分はついていないんだ」という言葉を数多く発しているとこれまたその通りになります。

 

「そんな迷信じみた話・・・」と思われるかもしれませんが、実際のところ順調に行っている人からは良い言葉が多く聞かれますし、うまくいっていないなあという人は、ネガティブな言葉や妬み、ひがみ、怒りの言葉が良く聞かれます。

 

そういえばこんな実験があったことを思い出しました。
植木鉢に植えられた花に、毎日水をやるたびに「きれいだね」「ありがとうね」という声をかけ続けた場合と、「もうめんどくさいな!」「早く咲けよ!」など悪口をかけ続けた場合ではどんな差がでるか?というものでしたが、前者はキレイで立派な花が咲いたのに対し、後者は花が枯れてしまったのだそうです。

 

植物でさえこれくらい影響力がある言葉のチカラですから、心を持った人間に対する
影響力は計り知れないものがあります。
私たちも誰かのひとことで救われたとか落ち込んだという経験があると思います。
言葉を使う際には注意をしたいものですよね。

 

弊社が取り扱っている商品の中に、剣道で使う手ぬぐいがあります。
「面手ぬぐい」や「面タオル」と呼ばれているのですが、たいていの場合、ここには何かしら
自分を鼓舞させる言葉が書かれています。
「集中」とか「平常心」といったよく知られる言葉から剣道ならではの四字熟語「鎧袖一触」とか「剣心一如」といった言葉が書かれていることもあります。
※染める時は右から左に読めるように染めます。

 

面手ぬぐい自体は試合中に頭に巻き、その上にお面をかぶるわけですから、その文字はまったく見えなくなります。
ただ、準備の際、面手ぬぐいをまくときにその文字を見て、自分を静めたりあるいは鼓舞させたりして試合に臨むわけです。

 

私たち日本人の先祖はこういうことをちゃんと知っていて、剣道の世界に活かしてきたのではないでしょうか。

 

言葉の使い方ひとつで人の精神は変わる。そして大きな力になるということを。

 

オリジナルプリントの面手ぬぐい・面タオルのご注文もたくさんいただきます。
単に学校名を注染するだけでなく、ぜひこの「言葉のチカラ」にも注目してみてください。