オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

産地が違うとタオルも違う


神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 神野哲郎
吹田1Fの事務所から

 

 

神野織物では、別注のタオル手ぬぐいを扱って居るので掃除をするときには事欠きません。失敗したタオルや手ぬぐいを使って拭き掃除なんかするのです。

 

 

毎朝、ちょっと早く出社して掃除をするのです。
会社自体は9時始まりとなっていますので、15分まえの8時45分ころから掃除をして朝礼って具合です。

 

 

この掃除に使う時のタオルや手ぬぐい、産地によって使えないのが有るって知ってますか?

 

 

タオルには、今治産と大阪の泉州産があります。

 

 

今治物のタオルの場合は、プリント重視で作られているのが多いです。
それも、アーティストのグッズが中心でやっぱりデザインがぱっとしないとあまり売れないのか 事務所も気合が入った沢山の色を使ったタオルが多いようです。

 

 
プリントのデザインをきっちりと表現するには、タオルの縦糸をシッカリ入れてカチッとしたタオルにすることが重要です。
カッチリ織られているということは、プリントをしても細かい所まで綺麗に表現出来ることとなるのです。

 

 

しかし、問題が起こります。

 

 

シッカリ織られているということは、タオルに水を付けての拭き掃除やお風呂で使うのには向いていません。

 

 

???って思うでしょうが、ガーゼを考えてみてもらえればすぐ分かります。ガーゼはフワフワできっちり織られていませんが、水分の吸収は抜群で、絞ることも簡単です。

 

 

このように 今治物のタオルは、泉州物と違ってタオルにプリントすることを前提で作られているので水を使う掃除にはあまり向きません。

 

 

コンサートやライブ会場で売っているのはこちらとなります。
これは見せることや汗の吸収のみの前提で作られています。
なので、きっちりとした肌さわりで直に使うものです。

 

 

泉州物のタオルはというと、今治物と較べるとざっくり作られているのが特徴です。 これは肌さわりや吸水性重視で作られているためです。

 

 

なので、お風呂に持って入ったりするのには向いています。
温泉や銭湯で石鹸をつけて体を洗うのはこのタイプのタオルです。
石鹸の泡立ちもよく、体を洗うことが出来ます。
タオルを洗ってもすぐ石鹸が取れて体を拭けます。

 

 

しかし、お風呂に今治物を持って入ると 泡は立つものの石鹸をたくさん消費して そしてあまり泡の立たないって事となります。
それに、ゆすいでも石鹸をたくさん含むのでなかなか石鹸が取れません・・・。

 

 

このように、一概にタオルと言っても産地によってにちょって使い分けした方がいいのです。

 

 

解らないって?
そう そんな時はタオルの産地ネームを見てください。
今治産や泉州産って書いてあると思います。
書いてなくったって シャーリングタオルはたいたい今治物(一部中国産あり)普通のタオルは泉州産ってことです。(こちらも海外製の物多数あり)

 

 

それでもわからない時は、使って見ることです。
お風呂に持って入って使ってみてくださいね。

 

 

PS 今日は真面目にタオルのお話でした。
時には、普通に書くのです。