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手ぬぐいと風呂敷と外来種

神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 神野哲郎

 

 

外来種と言う言葉があります。

 

 

そのまま「外から来た種(族)」ということですが動物とか植物で本来は外国にしかいなかったものが、何らかの理由で日本で増えてしまっているものです。

 

 

有名なところではブラックバス。

 

 

元々は芦ノ湖に食用として持って来られた魚ですが繁殖力の強さとゲームフィッシングとしての楽しさが相まって、全国各地の湖や池に生息域を増やしていきました。

 

 

ブラックバスはすごく食欲旺盛で、小魚を捕食するため、日本古来の川魚が食べられてしまい、場所によっては絶滅まで行ってしまっているところもあります。
関西では琵琶湖が有名で、琵琶湖の魚たちもエジキになりました。漁師さんたちもブラックバスによって頭を抱えている状況も起こっています。

 

 

他にもブルーギルという魚も同じように増えていますし、元々ペットとして輸入されたアライグマが野生化して定着しているというのもあります。

 

 

あと外来種のカブトムシやクワガタもブームで大量に繁殖された結果、日本の森に住みつき、日本のカブトムシ、クワガタとの混合種も発生しているようです。

 

 

このように外来種は生態系に影響を与え、それまでそこにいた古来種を絶滅においやってしまう危険性を含んでいます。

 

 

神野織物の仕事の話に当てはめてみると、外来種はタオルで古来種は手ぬぐいや風呂敷といったところでしょうか。

 

 

タオルは作りやすいのと、世界各国で作られそして使われていること言うこともあり、あっというまに日本でも広まりました。

 

 

そしてそれと同時に影が薄くなり、数が激減していったのが日本の文化の中で使われ親しまれてきた手ぬぐいや風呂敷です。

 

 

確かに現代の生活スタイルでは、手ぬぐいよりもタオルの方が合っているという場面はたくさんあります。

 

 

それを考えると、もしかすると手ぬぐいや風呂敷はタオルにとって代わられ、もはや絶滅していたかもしれません。

 

 

それを防ぎ、そして今の世の中にもちゃんと存続させるだけでなく、時代にマッチするように進化させていったのは、他でもない手ぬぐいや風呂敷作りに携わった人たりであり、日本古来の文化をこよなく愛する愛好家のみなさんでした。

 

 

使い方を替え 工芸品として額に入れて飾ったりと日本人が想像しなかったようなアイデアを海外の方が考えてくれています。

 

 
この感覚が いいね~~♪となって日本へ逆輸入さあれている使い方も多くあります。

 

 

工業製品や文化でも影響力の強い外来種は、それまでの日本古来のものを凌駕することが多々あります。今の様式の生活スタイルを考えればそのとおりでしょう。
和服や和式トイレは本当に少なくなりました。

 

 

でも、人間が少し頭を使って工夫すれば、共存させることが出来ます。
いくら便利な方が良いと言っても、昔からあるものは残していきたいですね。