タグ別アーカイブ: 反応染め

手ぬぐいの反応染めの罠

神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 神野哲郎
吹田1Fの事務所から

 

 

神野織物では、タオルだけでなく手ぬぐいもオリジナルで製作をさせていただいております。
そのデザインを作る際に、知っておいてもらった方が良いことがあります。

 

 

手ぬぐいの中には、日本の伝統的な方法である「本染め(注染)」という手法があります。
これは職人が手作業で、数枚ずつ染め上げていくものですが、手作業であることやそのときの温度、湿度、気候などにもよって微妙に1枚ずつの仕上がり具合が違います。

 

 

色合いが違ったり、滲み具合が違ったりするのですが、これは避けて通れませんし、逆に本染めの長所とも言えます。
ですから、手ぬぐいを作りたいと思った時に、きっちりと同じ様に仕上げたいと思われる場合は、プリントでの手ぬぐいの作成をお勧めします。

 

 

「いやせっかくだから本染めで作りたい」と思われる方は、この点をご注意ください。

 

 

本染めは染料を注ぎながら染める(注染)ので細かい柄の表現が苦手です。
なので、デザイン制作時に意識的に大きめのデザインにしたり線を太くするようにしてもらうといいと思います。
推奨としては、線幅で2mm、円で直径2mmです。この程度の太さがあれば多少滲みが
出ても、デザインがつぶれることはないと思います。
もちろん、大きければそれだけはっきりとしやすいということにもなります。

 

 

この辺も「厳密に」とうことではないので、お気軽にお問合せください。
経験豊富なスタッフが、ご相談に乗らせていただきます。

 

 

本染めの手ぬぐいを作成する際には、お客様のデザインで「型」をとり、その型を使って手ぬぐいを作成しますので、型の制作料(型代)がかかります。

 

 

面白いのは、注染でつくる本染の手ぬぐいの型は、多色でも一つの型で染めてしまいます。
このように色が別の色に入り込まないように、防染糊で土手を作って染料を注ぎながら染めるためです。

 

 

もう一つの作成方法 プリントでは、本染め(注染)と違い1色につき一つの型が必要となります。
これは作成方法の違いから型が必要となるのです。

 

 

このように手ぬぐいを作る場合は、大きく分けて二種類「本染め(注染)」と「プリント」があります。
手ぬぐいのオリジナルを作る業社の中には、このプリントと染めを一緒にして「反応染め」と言ってオリジナルの手ぬぐいを販売しているところもあります。

 

 

この作り方は、「反応染料」を使ったスクリーンプリントという意味で 決して注染(本染め)ではありません。※この動画はタオルですが手ぬぐいでも同じです。

 

 

本染め(注染)は、この反応染料を注いで染めるのです。
決して型をおいて1枚ずつ作るものではないのです。
注いで染めるので、このように裏を返してもシッカリと色が付いています。
プリントの仕方にも寄りますが、プリントではどうしても白っちゃけた感じに仕上がるのが当たり前です。

 

 

そして、本染めはグラデーションが得意です。

 

 

染料の種類にもよりますが、同じ反応染料で色付をする場合、例えば青の染料と赤の染料を一度に注ぐことでその間はピンク色に染まります。
プリントで作る場合は、色ごとに型が必要となるのでとっても高くなります。
それに較べると本染は一つの型でこれが出来ます。
凄いことです!!!

 

 

本染めの型は5年間保管しております。(プリントは1年間)
再度追加でご注文をいただいた際には、型代が不要となりますので、こちらも覚えておいてください。もちろん、同じ型を使うのであれば、色の変更は型代無料で作成可能です。

 

 

あと意外に知られていないこととして、手ぬぐいの長さは自由にせていが出来ます。
一般的には幅が33~35センチで長さ90センチなのですが、この90センチは特に決まっていないので、型や生地の値段は変動しますが、条件があえば長さは自由に設定していただけます。

 

 
例えば手ぬぐいマフラーなどは180センチありますので、オリジナルプリントで手ぬぐいマフラーを作成することも可能です。

 

 
気になる点やわからない部分は些細な事でも結構ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

PS チョットまじめに書いてみました。
でも、プリント屋さんが言う「反応染め」はイカンと思います。
消費者の勘違いを狙ってるところがイヤラシイです。

 

 

 

 

 

手ぬぐいの価格はデザイン次第

神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 西宮 神野哲郎

 

 

 
こんにちは神野です。

 

 

 

本日は 前回の 手ぬぐいの作り方の話に続き             『安く・綺麗にできるデザインの作り方』をシェアしたいと思います。

 

 

デザインを作ってから手ぬぐいにしようと思っても、表現が出来ないようなデザインってよく有ります。本染めには適さないデザインであったりプリントでは固くなって粗悪なものになってしまうデザインも有ります。

 

 

デザインが決定してからでは問題が大きくなります。           その前に 知っておくと損をしない安く、早く、綺麗に出来る作り方をお知らせします。

 

 

◆◇◆ 安く・綺麗に出来るデザインの作り方  ◆◇◆

 

 

どんなデザインにしたら綺麗に安くできるんだろう?
よく相談を受けることがあります。

 

 

前回も説明したように プリントや染色の価格は
顔料プリン < 染料プリント < 本染め
となりますので 一番安いのは顔料プリントということとなります。

 

 

なので この顔料プリントの中で一番安く作る方法はなにか?
ということですが・・・

 

 

①生地の端のほうは、白い部分があって生地の中の方に柄のあるデザイン
 「制限ありプリント手ぬぐい」の写真

 プリント範囲制限あり手ぬぐい

 

 

 

 

 

 

 

②生地の端まで柄のあるデザイン手ぬぐいの写真
「全面プリント手ぬぐい」の写真

全面プリント手ぬぐい

 

 

 

 

 

 

 

 

③生地の端まで全面に色が付いているようなデザイン
「ベタプリント手ぬぐい」の写真

ベタプリント手ぬぐい

 

 

 

 

 

 

 

このように 顔料プリントでもこのように3種類あります。

結論から言うと 安く作るデザインの作り方は

①の 「生地の端のほうは、白い部分があって生地の中の方に柄のあるデザイン」です。

 

 

プリントする手ぬぐい「生地の天地左右3センチ程度の白場(余白)をとってデザインをする」というのが一番安くできる方法です。
白場を取るとはどういうことかというと額縁みたいに外側に白い枠を付けてデザインを制作するというものです。

 

 

このプリントの仕様は「制限ありプリント」とも言われています。
生地の端までデザインが出来ない=デザインに制限があるプリントという意味です。

 

 

◆◇◆ オリジナル手ぬぐいを一番安くつくる方法 ◆◇◆

 

 

こうすると何故安くなるかということですが、理由があります。

 

 

プリント工場では版を使い、流れ作業の様にベルトの上に手ぬぐいを載せて生地にプリントをしていきます。



 

 

この時、生地の端まであるデザインをプリントしようとした場合は、
生地の端までプリントする必要があるので、どうしてもプリント台にインクが付いてしまいます。

 

 

こうなると、次の生地をプリントまでに 1度台を拭いて綺麗にするという作業が入ります。
余分な作業工程が発生するのです・・・。
この時間が、作業工賃に跳ね返ってきて、単価も高くなってしまうのです。

 

 

生地端から3cm程度枠をとった(白い部分を残した)デザインの場合、この作業が必要がありません。
プリント台を汚すことなく次の生地のプリントができます。
時間がかからず、スムーズに流れるということですね♪

 

 

ここで3センチ程度って言っていますが 当然3センチ以上開いていても大丈夫です。
真ん中にワンポイントって柄でもこの仕様になり安く作ることが出来ます。

 

どうしても安くプリントを仕上げたい場合には、①番のようなデザインが必須となります。
②番や③番では、プリント台を拭く作業が必要になるので 単価では①にかないません。

 

 

また、①②③共通の注意点で 綺麗に仕上げるにはどういったデザインが良いかということですが、まず第1に線の幅を考えなければなりません。

 

 

本染めと違い、プリントだからといって極端に細いデザインにすると、
やはりインクが浸食して途切れたり滲んだりして汚く仕上がる可能性があります。
これを避けるためにできるだけ大きめの太い線のデザインにした方が無難です。※0.5ミリ以上が理想です。

 

 

◆◇◆ プリントする色による出来上がりの違い  ◆◇◆

 

 

最後に、色によっても手触り(プリント面の質感)が変わってきます。

 

 

薄い色ではあまり気にならないのですが 濃い紺色や黒、赤のような濃い色を使った場合は、表面の硬さ ザラつきが気になります。     (特に③のように全面にベタでプリントされている時に感じます。)

 

 

これは、前回でも少し触れましたが、色落ちを防ぐ糊をたくさん使用しているからです。
どんな色でも洗うと色落ちをしているのですが 濃い色ほどこの色落ちが目立つため工場も気を使ってこの糊をたくさん使用します。

 

 

この糊がプリント面の硬さの原因です。
ですから、手触りを重視したい場合は濃い色でデザインするのはおすすめ出来ません。 薄い色をメインに使うことをお勧めします。

 

 

また、濃い色の全面に使ったような③のようなデザインの場合は、顔料ではなく染料プリントをお薦めします。

 

 

顔料に比べ染料はインクを糸にしみ込ませながらプリントしますので、
綿本来の柔らかさを損なわない仕上がりとなります。

 

 

ただその分 工程も増えること(昨日のメルマガを参照ください)から高価になってきます。
大量に製作する時は別ですが、値段重視の場合はちょっと難しいかもしれません…。

 

 

◆◇◆ まとめ  ◆◇◆


★価格重視の場合… ①の場合
1.生地の端を3センチ程度の白場をとってのデザインをする。
2. あまり濃い色を使用せずにデザインする。
3. 白場の多いデザインにすることで 線画で表現する。

に注意して下さい。

 

 

★生地の端までデザインをするのが絶対条件の場合…②③の場合
1.顔料プリントでも染料プリントでも製作は可能。、
※ただし、手触りを求める場合は染料プリントをおすすめします。
価格は 顔料プリント < 染料プリント

 

価格だけで言うと、
顔料プリント(3センチ程度の枠付き) < 顔料ベタプリント < 染料プリント
となります。

 

 

手触りでいうと、
顔料プリント < 染料プリント
となります。

 

 

◆◇◆ 価格と手触りを両立する方法 ◆◇◆

 

 

染料プリントは高くなりますし、顔料のプリントでは硬くなるので嫌だ…。
とクライアントさんに言われた場合は、どういったデザインが良いかということですが、

 

 

顔料のプリントでも白場の多いプリントではそんなに硬くは感じません。
イラスト等の線画をプリントした場合、そんなに硬くならず仕上がりも綺麗です。

 

 

実際、デザイン事務所さんや企画会社さんからのデータ入稿が一番多いのがこのタイプです。

 

 

しかし、お客さんによって「価格重視」の場合もあれば「質感重視」の場合もあります。
今お伝えしたことを頭に入れてお客様の望むものをおすすめしてください。

 

 

次回は
『デザインによるプリント方法の見極め』
プリント方法の見極めについて ????にお応えします。

 

 

それではご期待ください。

 

 

PS1
まだまだわからないことも沢山出てくると思います。わからない場合は、
フリーダイヤル(0120-941-011)または、Webサイトからお問い合わせく ださい。

 

 

PS2 タオルの作成方法も動画でお伝えしています。

■タオル屋が暴露 工場の落とし穴にはまらない方法
■タオルの価格のトリックを教えます!
■消費税が10%になっても安くて品質の良いタオルを作る方法
■タオルを作る前に知らないと損をするお得な情報
■神野織物ってどんな会社?
■製作いただいた「お客様の声」

※これらの動画は、4分程度にまとめていますのでお気軽にご覧になってください。