本染めにおけるデザインの再現性


読者の皆様、こんにちは。
伊藤です。

 

2回目の今回は、営業の千葉さんにお話をお伺いました。
営業としてお客様とやり取りしていくなかで、一番多い質問は
デザインがどれだけきちんと反映されるのか、ということだそうです。

 

インクジェットや本染め、タオル生地によってどれだけ反映されるかは違ってくるそうなので、今回は本染めに限ってお話を伺ってまいりました。

これは本染めの特徴でもあるそうなのですが、染めるにあたって次の三つの現象が起こるとのこと。

 

「ささり」

目の粗い文生地に起こりやすいものです。生地の目に染料が浸透し、起きる現象です。

手ぬぐい ささり

 

「生地端のゆらぎ」

生地の端は目が詰まっていることもあり、揺らぎやにじみがでることがあります。

生地からはみ出すデザインについては、内側に入れることを提案することもあるそうです。

手ぬぐい 生地端のゆらぎ

 

「色のブレ」

DIC-○○番というふうに指定しても、どうしても薄くなったり濃くなったりすることもあります。

手ぬぐい 色のブレ

 

これらの現象は本染めだからこその現象であり、インクジェットなどでは出せない味わいでもあるそうです。
また千葉さんが、中でも気を遣うのは「文字」とのこと。
文字などの線は、本来2mmがギリギリ出せる幅のため、下記の写真のように、フォントによっては線が細すぎて一部かすれてしまったり、また「獄」のような複雑な字体の場合、潰れて読めなくなってしまうこともあるそうです。

そのため、お客様とやりとりして、文字のサイズを大きくしたり、太くするなど調整が行われているみたいです。
千葉さん曰く、「「お客様のデザイン」と「本染めで出せるデザイン」を調整して、はじめて入稿できる」とのこと
この調整に時間がかかり、どうしても1週間はみておく必要があるといいます。

日本語のように、漢字やひらがな、カタカナがあり、それぞれ一文字一文字、全体のバランスを崩さず調整するのは非常に困難であり、技術が必要になってくるなと思いました。
私もどんどんそういった技術を吸収して、今以上に活躍していきたいです。
本染めの味わいに魅力を感じ、オリジナルの手ぬぐいを作りたいと感じてもらえたら下記フォームよりご連絡ください。

 

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